こんにちは、くちゅです! 50代からの“ゆったり旅”を夫婦で楽しむ、旅行好き会社員です。
「せっかくバルセロナまで来たのだから、郊外の街も訪れてみたい」——そんな思いで選んだのが、モンセラート・ジローナ・コスタブラバを巡る英語ガイド付きバスツアーです。
ただ、朝から夜まで丸1日の長丁場。
集合時間に人が揃わなかったり、ガイドの英語が速すぎて理解できなかったり、想像以上にハードルもありました。
さらに、昼食に時間を取りすぎて観光時間が短くなるなど、ちょっとした後悔も。
それでも、モンセラート修道院の神秘的な雰囲気や、ジローナの中世の街並み、そしてコスタブラバで見た満月の夜空は心に深く刻まれました。
この記事では、ツアーの流れやメリット・注意点を50代夫婦の目線で率直にご紹介します。
これから参加を検討している方に、きっと役立つ情報になると思います。
1. バルセロナ発モンセラート・ジローナ日帰りツアー概要
バルセロナから郊外をめぐる観光で人気なのが、モンセラート・ジローナ・コスタブラバを1日で回る日帰りツアーです。
朝の集合から夜20:30ごろの解散まで、丸一日をかけて3か所を効率的に訪れることができます。
私たち50代夫婦も参加しましたが、「自分たちだけでは行きづらい場所をまとめて見られる」という点では、とても便利でした。
一方で、英語ガイドのスピードや食事時間の調整など、注意したい点も多くありました。
まずは、ツアーの基本情報を整理してご紹介します。
ツアーの所要時間と料金の目安
今回のツアーは朝8:00集合・夜20:30解散と、約12時間の長丁場。
体力的にはややハードですが、1日で3つの観光地を網羅できるのは大きな魅力です。
個別に公共交通で移動するより効率的かつリーズナブルです。
英語ガイド付きツアーの特徴
英語ガイドはスペイン訛りもあり、スピードがとても速いのが印象的でした。
正直、私たち夫婦にはほとんど聞き取れない部分も多かったのですが、観光自体は十分楽しめました。
「説明をじっくり聞きたい」「歴史を深く理解したい」という方には物足りないかもしれません。
日本語対応のツアーも存在しますが、参加費用はやや高めで、日程も限られます。
英語ガイド付きツアーは料金が抑えられ、催行日が多いため選びやすいですが、言語の壁はデメリット。
👉 言葉に不安がある方は、日本語ガイドツアーを検討するか、事前に行き先の歴史や見どころを調べておくと安心です。
- 言語:英語(スペイン訛りあり)/日本語は少数催行
- 所要時間:約12時間(朝〜夜)
- 料金目安:食事なし約20,000円(2025年9月現在)
2. 朝の集合と出発|意外と時間にルーズ?
この日は朝8時に集合場所へ。
私たちは日本人らしく早めに到着しましたが、実際に時間通りに集まったのはごく一部。
ほとんどの参加者は10分、15分と遅れて現れ、結局ツアーバスが出発したのは予定より遅めでした。


「海外ツアーはこんな感じなんだ」と改めて実感。
日本の感覚で「時間ぴったりに始まる」と思っていると、少しストレスに感じるかもしれません。
集合時間に遅れる参加者も多い現実
日本人は私たちだけ。他の参加者は、集合時間にルーズな人が多い印象でした。
ガイドも慣れているのか、多少の遅れは特に咎めず、全員が揃うまで待ってからの出発。
この時間のずれが積み重なると、観光時間が短くなることもあるので注意です。
バスの座席と快適度
使用されたのは観光バスで、座席は2人掛け。
シートは比較的快適でリクライニングもありましたが、長時間乗車になるためネックピローや上着があると楽です。
また、座席指定はなく自由席だったので、早めに並んで好みの位置を確保するのがおすすめ。
- 集合時間=実際の出発時間ではない
- 座席指定なし、自由席
- バス冷房は強めなので体温調整できる服装を
- 軽食・飲み物を忘れずに
3. 神秘的なモンセラート修道院を訪れて
ツアー最初の訪問地は、カタルーニャ地方の聖地・モンセラート修道院。
バルセロナからツアーバスで約1時間半、バルセロナからモンセラートへ向かうバスの車窓からは、眼下に雲海が広がり、幻想的な景色が目の前に。
これから訪れる修道院への期待が一層高まり、まさに旅のワクワク感を演出してくれる瞬間でした。




自然に囲まれた景観の迫力
「ギザギザ山」という意味を持つモンセラート。
岩山がそびえ立つ光景は、どこか異世界に来たような迫力があります。
ケーブルカーやロープウェイを使って山頂付近まで行くことも可能で、大自然と信仰が共存する特別な景色を楽しめました。












モンセラート修道院は11世紀に建てられたスペインの宗教的シンボルのひとつだそうです。


修道院には「黒いマリア像」が安置されており、信者だけでなく観光客にも人気。
「黒いマリア像」を目の前で拝観する行列がありましたが、滞在時間が限られていたため断念。
それでも、修道院内の荘厳な空気は観光地というより“信仰の場”だと感じられました。


また、少年合唱団の歌声も魅力の一つだそうですが、時間帯が合わず今回は聞けませんでした。
- 観光客が多く、特に黒いマリア像の列は長時間待つこともある
- 服装はカジュアルでも入れますが、露出の多い服は避けた方が安心
- 修道院内は静粛が求められるため、写真撮影もマナーに配慮が必要です
モンセラートで味わったチーズと蜂蜜の幸せ
モンセラート修道院を後にして、修道院の近くに並ぶ屋台で名物のマトチーズ(羊乳のチーズ)を購入しました。
お店の人がその場でチーズにたっぷりのハチミツをかけてくれて、見た瞬間から食欲をそそられる一品に。
あまりに美味しそうで、気づけば写真を撮る前に口へ運んでしまったほどです。
塩気のあるチーズと甘い蜂蜜の組み合わせは絶妙で、シンプルながら忘れられない味になりました。


4. ジローナの可愛い街並みを散策
次の訪問地は、中世の面影を色濃く残すジローナ。
石畳の道とオレンジ色の屋根が続く街並みは、まるで映画のセットのように可愛らしく、歩いているだけで心が弾みます。
町並みはコンパクトなので徒歩で十分回れますが、階段や坂道も多く、やや足に負担を感じる場面もありました。


旧市街の雰囲気と写真映えスポット
ジローナは「カタルーニャの小さな宝石」と呼ばれるほど、街全体が絵になります。
特におすすめは、オニャール川沿いのカラフルな建物群。
川に映る色彩はまさに絶景で、観光ポスターにもよく使われる風景です。
また、大聖堂前の長い石段や中世の城壁も人気の撮影スポットでした。






















レストランでの昼食と後悔したこと
ツアーではランチをつけなかったので、自分たちで選んだハンバーガーレストランでランチをとりました。
正直、「美味しかった?」と聞かれると答えに困るような味で、観光地での食事にありがちな残念感…。
料理が出てくるまで時間もかかり、その分じっくり街を散策する時間が減ってしまったのも惜しいところでした。




今振り返ると、観光重視なら軽食や食べ歩きにして時間を確保する方が賢明だと感じました。
「せっかく来たのに、もっと街を歩きたかったな…」というのが正直な感想です。
・観光時間:実質1.5時間ほど(昼食含む)
・食事は軽めに:街歩きの時間を優先した方が満足度が高い
・食べ歩きの楽しみ:バルや屋台での一品は記憶に残りやすい
・スケジュールに余白を:無理にコース料理を選ばず、気軽に食事できる場所をあらかじめ調べておく
5. コスタ・ブラバで迎えた満月の夜
ツアーの最後に訪れたのは、地中海沿岸のリゾート地コスタ・ブラバ。
白壁の家々と碧い海のコントラストが美しい街並みは、昼間ならさらに映えたのだと思います。
しかし、私たちが到着したのは、日が暮れる頃。辺りは薄暗くなり始めていて、海の色や街並みをじっくり見ることはできませんでした。
それでも、この日は満月。
暗くなった海に月明かりが反射して、幻想的な光景が広がりました。
「昼間の景色はまたの機会に、今日はこの夜景を楽しもう」と思えた瞬間です。
地中海沿岸の美しい景色
コスタ・ブラバは「荒々しい海岸」という意味を持ち、岩場と透明度の高い海が特徴。
日中であれば、青く輝く海と切り立った断崖が絵葉書のような景色を見せてくれるそうです。
今回は残念でしたが、夏季や日照時間の長い時期に訪れるとより楽しめそうです。


日没が早くて感じた残念な点
秋から冬にかけては日没が早く、夕方の到着では海の青さを堪能できないこともあります。
「もう少し早めのスケジュールなら…」と思いましたが、これはツアーの宿命でもあります。
次回行くなら、現地泊または日帰りでも早出発のプランを選びたいと感じました。








満月の夜空が見せた特別な瞬間
日没後の海辺は静かで観光客も少なく、月明かりと波音だけが響く幻想的な時間。
思わぬハプニングから得られた、心に残る体験でした。
「見られなかった景色もあるけれど、だからこそ特別な記憶になる」——そんな夜でした。






6. 英語ガイドツアーのメリットとデメリット
今回参加したのは、英語ガイド付きの日帰りバスツアー。
日本語ツアーよりも手軽に予約できて価格も抑えられる一方、実際に参加してみると良かった点と不便に感じた点がありました。
これから検討される方の参考になるように、率直にまとめてみます。
効率的に3か所を回れるメリット
最大のメリットは、1日でモンセラート・ジローナ・コスタブラバの3か所を効率的に巡れること。
個人で電車やバスを乗り継ぐと移動だけで大変ですが、ツアーなら座っているだけで目的地に到着します。
特に50代夫婦旅行では、移動のストレスを減らせるのは大きな安心材料でした。
英語が速すぎて理解できなかった点
一方で困ったのが、Google翻訳を片手に頑張ったのですが、ガイドさんの早口に全然追いつけず…。
翻訳アプリの画面を見ては「あれ、もう次の話題?」と苦笑いしてしまいました。
説明の大半は聞き流す形になってしまい、歴史的背景を深く知るのは難しかったです。
観光自体は楽しめましたが、「内容を理解したい」という人には物足りなく感じるかもしれません。
どんな人におすすめ/おすすめしないか
- おすすめする人
- 移動を効率化してできるだけ多くの観光地を回りたい
- 英語がある程度理解できる、または言葉より雰囲気を楽しみたい
- コストを抑えて日帰りツアーを検討している
- おすすめしない人
- 詳細な説明をしっかり理解したい(日本語ガイドの方が安心)
- 長時間の移動やバス旅が苦手
- 各地でゆっくり滞在したい
- 英語ガイド=安価・手軽
- 日本語ガイド=少人数・丁寧だが高価
- 言語力に不安がある人は事前学習を
7. ツアーを快適にするための持ち物と工夫
朝から夜まで続く日帰りバスツアーは、体力的にも想像以上にハード。
ちょっとした工夫や持ち物の準備で、疲労感が大きく変わります。
私たちが実際に「持っていてよかった」「これがあればもっと快適だった」と思ったポイントを整理しました。
軽食や飲み物を準備しておくべき理由
ツアーは食事の時間が決まっているため、お腹が空いてもすぐに食べられないことがあります。
また、レストランで料理が出てくるのが遅く、観光時間を圧迫したのも反省点。
パンやスナックなど軽く食べられるものを用意しておくと安心です。
流せるポケットティッシュ持参の安心感
ジローナではバスを降りて最初に案内された公衆トイレにペーパーがなく、少し困った場面がありました。
さらに、ランチをしたレストランのトイレは詰まっていて入れず、本当に困った場面も。
トイレ事情は海外旅行でよく直面する悩みのひとつで、今回はポケットティッシュやウェットティッシュを常備しておく大切さを痛感しました。
スケジュール管理の工夫
英語ツアーは説明に時間を取られることもあり、自由時間が短め。
また、今回訪れた3ヶ所は情報が少なく、事前に観光や食事の計画を立てられなかったのが反省点。
公式サイトや現地ツアー会社のブログなど、一次情報を事前にチェックしておけば、限られた時間をもっと有効に使えたと感じました。
- 軽食&水分は必ず準備
- ティッシュ・除菌シートを常備
- 観光スポットは事前に下調べをする
8. まとめ|50代夫婦が感じた日帰りツアーの価値
モンセラート・ジローナ・コスタブラバをめぐる日帰りバスツアーは、朝から夜までの長時間移動で、正直疲れました。
それでも、自分たちではアクセスしにくい3つの場所を1日で回れたのは大きな収穫。
神秘的な修道院、中世の街並み、そして満月の海辺という特別な景色は、何年経っても忘れられない思い出になるはずです。
もちろん、英語ガイドの早口や食事の時間など、不便に感じた点もありました。
ただ、それらも含めて「海外旅行のリアルな体験」として心に残りました。
これから参加を考えている方へお伝えしたいのは、
- 体力に余裕を持つこと
- 軽食やトイレ対策を準備すること
- 見たい場所の優先順位を決めておくこと
この3つを意識すれば、50代でも十分に楽しめると思います。
「効率よく郊外も見てみたい」という方には、価値のあるツアーだと自信を持っておすすめします。
FAQ|モンセラート・ジローナ・コスタブラバ日帰りツアーのよくある質問
Q. ツアーは何時から何時までかかりますか?
A. 朝8:00集合、夜20:30ごろ解散の約12時間コースです。丸一日を見込んで予定を立てると安心です。
Q. 英語ガイドツアーは英語ができなくても参加できますか?
A. 参加自体は可能ですが、説明はかなり速いので理解は難しいかもしれません。事前に観光地の情報を調べておくと安心です。
Q. 日本語ガイド付きツアーはありますか?
A. ありますが、料金はやや高めで日程が限られています。英語ツアーは比較的安価で毎日催行されているのがメリットです。
Q. 食事はツアー料金に含まれていますか?
A. 基本的に食事はツアー料金に含まれていませんが、今回利用したツアーにはオプションでランチ付きプランが用意されていました。
あなたの旅がもっと素敵になるお手伝いができたなら、嬉しいです!
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